高齢者の健康維持には足の筋力も重要

日本の平均寿命は年々延びています。男性は約81歳、女性は約87歳と過去最高となっています。
しかし、寿命が長いことだけが良いことではなく、重要なのは健康寿命を延ばすことです。
健康寿命とは、健康上の問題で日常生活を制限されることなく生活できる期間のことです。

今生きているということは、最期の時が必ず訪れます。そのときまで、イキイキと自分らしい生活をしていたいと誰もが思うことでしょう。
イキイキと自分らしい生活を送るとは、自分のしたいことを自分で考え、行動できることです。そのためには、高齢者になっても心身ともに元気である必要があります。
高齢者は、何もしなければ徐々に足の筋力が低下してしまいます。歩くのがしんどくなり、さらに歩かなくなると、筋力低下の悪循環です。
足の筋力が低下すると、転倒しやすくなります。転倒すると、骨折したり寝たきりになってしまうリスクがあります。

自分らしく生きるためには、足の筋力を保って転倒しにくい体を作ることが重要です。つまづいても踏ん張ることができれば、転倒しないのです。
転倒しなければ、骨折することはありませんし、寝たきりになるリスクを減らすことができます。
足の筋力を保つためには、フットケアの一環として筋力トレーニングをすることが有効です。イスに座ったままできる筋力トレーニングをしたり、散歩をして歩くことなどが良いと言われています。
また、1日6000歩以上歩くと循環も良くなり、認知症予防にもなると言われています。
高齢者にとって、足の筋力を保つことは最期の時まで人生を楽しむためにとても重要なことです。